前回のブログ”不登校の高校受験”で
受験するまでに確認しておいた方がいいことをおつたえしました
今回は、高校受験に向けて親として具体的にどう接し、どう働きかけていくのか
いくつかのポイントに分けてお話しします
高校に行くかどうか
ご存じのように中学までは義務教育で
高校は義務教育ではありません
行っても行かなくてもいいわけです
みんな大概のひとは当たり前のように
高校受験をして高校に行くことを選択しますが
別に義務じゃないので、行かない選択もありです
親であるこちらがお願いすることでもありません
行く意思が本人にないなら行かなくてもいいんですよね( `ー´)ノ
その代わり、働いてね~って♪感じですけど
まあ、これは親の価値観もあるので
無理にこういう話しをしろとは言いません
だいたいは親の方が高校くらい行っときなさい!
高校行ってないと将来がない!
くらいの勢いでいると思います(笑)
だから、”お願い”って言葉が出てくるわけですよね~
我が家は
最終的には”自立”することが
親としての務めだと考えているので
こういう話が出ないこともないんです
当たり前だけど大切なことです
改めて、高校に行く氣があるのかどうか聞いてみましょう
高校に行く理由
これは高校に行くかどうかを話し合うと自ずと出てくるかもしれませんが
それをきちんと親も子どもも共に
行くならその理由を確認し、共通認識をもっておいた方がいいと思います
ニュアンスとか雰囲氣とかではなく
同じ言葉で理解しておくことが大切です
たとえば
『友だちを作りたい』
『ほにゃららをしたい』
『大学で〇〇を勉強したいから』
とかね
なんでもいいんです
それがモチベーションにつながることにもなりますから
くれぐれも親の方から
○○したんでしょ?、とか
将来困るよ!とか言って丸め込まないでくださいね
こちらが理由を作ってしまうと
何かの時にそれのせいにされてしまいますから(^-^;
志望校選びは3校から
行きたい高校と行くことができる高校があります
不登校児の場合
内申点がほとんどないことも多く、出席日数も芳しくありません
だから、行きたい高校があっても
現実的に難しい場合もあるかもしれませんが
本人が本当に行きたいなら
何かしらのアクションがあるかもしれません
それ以外の子は高校には行きたいが
”ここ”っていうのがない場合が多いので
どうせ無理!!なんて諦めていることもあります
今は、不登校や起立性調節障害に配慮した学校も増えてきています
そんな情報を得るにはインターネットを駆使しないといけません
ここは親としての頑張りどころ
多くの情報収集できたら選択の幅が広がります
多くの学校が集まる高校進学フェアなどに行っているのもありです
うちの場合、長男の高校受験の際、私立高校進学フェア(主に通信制など)に夫と二人で行きました
こういった場に子どもを連れていくのは難易度が高いかもしれません
まずは親だけで行ってみてもいいと思います
わたしはそのフェアに行くことで、いろんな高校の存在を知ることができて何となく安心した覚えがあります
うちは東京で高校受験をしましたが
都立高校だけでなく
私立高校も出席日数を重視するところが多かったので意外でした(;゚Д゚)
私立なら当日のテストを重視してくれると思っていたので
それは甘い考えだったということですね
そんな厳しい現実を突きつけられながら
そういうのを一切問わない私立高校もあります
※そういう高校に息子たちは行ったわけです
全国的に全日制や単位制の不登校児向け高校もできつつあります
それでも、実際には通信制高校を選択する子が多いように思います
実際に高校を選ぶにあたっては
ぜひ、やってほしいことがあります
それは
無理やりにでも最終的に
3校の中から選ぶということ
わかりやすいのはジャンルの違う3校をピックアップする
うちの場合は
①都立高校
②私立高校
③通信制高校
この3校から選びました
これらは
どれもなるべく平等に(親の意見などは入れず)
それぞれを検討するようにします
①都立高校は
チャレンジ校か普通校かもあります
※チャレンジ校については下記に説明
②私立高校は
受験できそうなところ
出席日数や内申点を問わないところ
③通信制高校は
最近はサポート校も多いので
そちらも同時に確認する必要があります
※サポート校については下記に説明
この③は本当に多くの特色豊かな学校も増えてきています
一時期話題になったネットの高校”N校”とかね
あるいは
発達障がいや生きづらさを感じてる子に
手厚くサポートをしてくれる学校もあります→明蓬館高校
アニメや芸術を学べるところもありますから
”高校に行く理由”と合わせて考えてもいいかもしれません
①②③の資料を取り寄せて
見学に行くとかイベントに行くとかできるといいですね
そんな行動が
『自分が高校に行く』とい意識にもつながります
大切なのは
【 自分で選ぶ 】ということ
親に言われて・・・とかになると
あとあとそれを言い訳にしやすい傾向があります
本人の納得できるところを選ぶ
なかなか納得できるところがなくても
仕方ないと思いつつも、それさえも自分で決めることが大切です
親はあくまでも
選びやすいように情報提供したり、一緒に考えてあげることです
都内の不登校対応高校
参考までに・・・
他府県でもあるかもしれませんので、ご確認くださいm(_ _)m
【 エンカレッジ校 】(全日制高校)
入試の際に学力判定の試験はなく、調査書・面接・作文が中心。
小・中学校で十分能力を発揮出来なかった生徒のやる気を育て、
励まし、応援しながら、学校生活を充実させる学校である。
また、学力考査はなく(東村山高校を除く)
30分授業や体験学習の導入など、普通科でありながら、特徴的な施策が用意されている。
全日制高校である以上、
単位を修得したり3年間で卒業するための条件に必ず出席日数の規定が含まれている。
現在、都立足立東高校、秋留台高校、練馬工業高校、蒲田高校、東村山高校、中野工業高校の6校
【 チャレンジ校 】(単位制、定時制高校)
東京都が高校中途退学者・中学不登校者のために開校した3部制(午前・午後・夜間)、単位制の定時制高等学校。
入試の際に学力考査と調査書提出がなく、志願申告書、面接と作文が中心。
授業は国語・数学・英語などの基礎学力だけでなく、
芸術・福祉などの実習科目にも重点を置く。
ライフスタイルに合わせた時間帯が選べたり、心のケアに配慮した指導が行なわれている。
履修単位数により3年での卒業も可能。
チャレンジ校もまた定時制高校である以上、
単位を修得する条件に必ず出席日数の規定が含まれる。
現在、桐ヶ丘高校・世田谷泉高校・大江戸高校・六本木高校・稔ヶ丘高校・小台橋高校の6校と八王子拓真高校チャレンジ枠
【 サポート校 】(高校ではない教育機関)
通信制高校を卒業するには、
レポート(課題の添削)、スクーリング(面接指導)、テスト(試験)を通じて単位を取得しなければならない。
しかし通信制高校では、勉強は独学で行わなければならないため、
途中で挫折してしまうケースや卒業までに5年以上かかってしまうようなケースが目立つ。
そのため、通信制高校に通う生徒に対して、
3年間で卒業ができるよう単位取得・進級などに必要とされる勉強や精神面での支援を行う。
「塾」や「予備校」に近い。
大半のサポート校は通信制高校と提携しており、
サポート校入学の際には通信制高校への同時入学が必要である。
また、予備校や学習塾・専門学校など教育関連の学校法人が運営していることが多く、そのため運営母体の強みに合わせて、職業体験や進学コースが選べるなど、学校ごとに特色が大きく異なる。
受験なんて考えられない
高校受験に際し具体的にお話してきましたが
なかにはそんな行動がほとんどできずにいる子もいます
時間ばかりが過ぎていき親は焦ってしまいますが
それは子どもだって同じこと・・・
このままではだめだ、なんとかしなければ!
と思っているはずです
それでも、生きるためのエネルギーを消耗してしまい、身体が動かないのかもしれないし
どうしていいかわからず誰にも胸の内を言えず苦しんでるかもしれない
なにも言わない、なにもやらないからといってやる氣がないわけではありません!
理詰めで追いつめるのだけは避けてもらいたいです
不登校は人生のおわりじゃない
親であるわたしたちが希望を捨てないことです
かならず、ひかりはあります
この10年間
多くの不登校や起立性調節障害のお子さんをみてきました
正直、その子育てはつらいことや苦しいことも少なくありません
けれど、子どもたちの生命力は素晴らしく
それぞれに自分の人生を生きています
一般的な子よりも苦労が多かった分
早い段階で自分と向き合っているので自分のやりたいことを見つけやすかったりもします
どうか一人で悩まないでください
自分の子育てを責めないでください
いつも、おとうさん おかあさんを
やってくれてありがとうございます(#^^#)
あなたはよくやってます
子どもの前にご自身をねぎらってくださいね
あなたのこと、おこさんのこと一緒に考えていきましょう